第 4 回 石井×渡邊

第1回ウェブゲームクリエイターインタビュー 石井克雄

4. ウェブゲームにはおもしろい種がたくさんある - ウェブゲームの未来


たくさんのウェブゲームの中で埋もれることなく
キラリと光る作品を生み出しているクリエイターたち。
そんなウェブゲームクリエイターにインタビューを敢行。
アイデアの源泉や、一つの作品としてまとめていく過程、
モチベーションの拠り所や、今後の制作予定など、
あれこれいろいろ聞いていきます。

第4回は、ちょっと趣向が変わって
パッケージゲームとウェブゲームの関係について。
ウェブゲームの名作「Cursor*10」をベースに開発されている
フロム・ソフトウェアの「己の信ずる道を行け」。
今回はそれぞれのタイトルを手がけた方々、
「Cursor*10」のクリエイター nekogames の石井克雄氏と
「己の信ずる道を征け」企画・開発を手がけるシリコンスタジオの渡邊耕一氏に
インタビューさせていただきました。

パッケージゲーム開発までの経緯、お互いの関係や思い、
これからのウェブゲームとパッケージゲームの関係性などなど
あれこれ聞かせていただいています。

どうぞ、お楽しみください。

星野

最後にウェブゲームの未来みたいな話しが
できればと思うんですけれども。
ウェブゲームの、と書くと閉じた印象ですけど、
今回の「己の信ずる道を行け」のような展開も含めて、
ウェブゲームやクリエイターは今後、
世界とどう関わっていくのか。

渡邊

世界ですか。
「己の信ずる道を征け」は海外でもウケて欲しいですね。

星野

すごい変化球できました(笑)
でも「Cursor*10」は海外ウケもいいですよね。

石井

海外ウケもいいというか、海外の方がよりウケてますね。

(参考)
・IndieGames.com : Flash Game Pick: Cursor*10 (nekogames)
・CasualGameplay : Cursor*10 スクリーンショット

星野

海外では CasualGameplay
IndieGames.com をはじめとして
ウェブゲームやクリエイターを評価する場があるけど、
国内は弱いですよね。

ウェブゲーム…、インディーズゲームでもいいですけど
捕らえ方が単に無料で消費されるという解釈というか、
ひとつのジャンルや作品という認識自体がまだまだ薄い。

渡邊

「己の信ずる道を征け」に関して言えば、
ゼロステージのインタビューがなければ
今回の開発に至っていないので、
ウェブゲームが正当に評価されるひとつの
ステップとして期待していますね。

ウェブゲームにはおもしろい種がたくさんあるから、
そういうおもしろいものをつくっている人たちが
もっとおもしろいものをつくりたくなったり、
つくる人自体がもっと増えて行くような
状況がつくれるといいなぁ。 スクリーンショット

星野

儲かるとか有名になるとか、
ちょっとゲスな言い方に聞こえるかもしれないけど
より多くの人がプレイしてくれている状況というのは
そういうところに繋がって行くべきですよね。

渡邊

そういう意味では、是非 nekogames でも
「己の信ずる道を征け」っていうゲームが出るよーって
書いてリンクして欲しいです(笑)

石井

それは書きますね。
ついでに「Cursor*10 2」をつくりますか。

(星野追記:予告通り「Cursor*10 2nd session」がリリースされました。)

星野

おー、それはいい!
プレイしたい!

石井

最後の謹賀新年のところが
「己の信ずる道を征け」発売っていう看板になってる(笑)

星野

えー、そこだけ!
ちゃんと新しくつくりましょうよ(笑)

あー、でもいい感じ。
いい感じに期待感を残しつつ終わりにしたいと思います。
今日はどうもありがとうございました。 イラスト

インタビュー後のひとコマ

星野

そういえばnekogamesで「SUGAR CUBES」とか
映像作品が唐突に公開されてビックリしてたんですけど、
急に映像を始めたのってなんか理由があるんですよね。

石井

SKTのタカヒロウさんが突然映画撮って監督になったから
オレも監督って呼ばれたいな、と思って。

渡邊・星野

(笑)
監督って呼びますよ、監督!

(聞き手:0stage 星野健一

関連リンク
nekogames
・nekogames : Cursor*10
・nekogames : 星探
フロム・ソフトウェア
・フロム・ソフトウェア : 己の信ずる道を行け
シリコンスタジオ
okama
ゼロステージインタビュー : 第1回 石井克雄
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